ワクチン接種後の実情
この回では、実際にm-RNAワクチン接種後、接種者の体内で何が起きるか。
医療現場で治療にあたられている医師からの報告や、主に厚労省の情報をまとめ、分析しているジャーナリストの報告をいくつか載せておこうと思う。
被害が受理されるまで
その前にまずは、現在の状況をお伝えしておく。
ワクチン接種後に健康被害が起きた方々、或いはお亡くなりになられた方々のご遺族によって予防接種健康被害救済制度の申請がなされ、厚労省に受理された件数は11540件である。
その内、これまでに713人の死亡が認定されているという。(2024年7月現在)
ただこの報告数は、全体被害の極々一部の数であると言われている。
申請書が厚労省にたどり着くまでには、医師の診断書をはじめ膨大な量の書類の提出が必要で、相当な体力と気力が必要となるため、申請を断念せざるを得なかった人が多数いるだろうと言われている。
私の父の死亡も97歳という高齢ということもあり、申請していない。
しかも、市町村に申請書類を揃えて提出した後、国の認定審査を受けるまでに実に2年もかかるという。
気の遠くなるような作業、心労を乗り越え厚労省に送り届けることができ、受理された件数が11540件ということだ。
そして、今後もこの件数は更に増えると予想されている。
実際の症例を見る
ここではその中のほんの数例しかご紹介できないが、医療現場で医師たちが実際に直面した症例についてジャーナリスト我那覇真子氏がインタビューしているので、それを2つご紹介する。
上の動画は、加藤正二郎医師による上肢切断の事例報告。下の動画は、高知大学名誉教授、佐野栄紀医師と宣保美紀医師による皮膚壊死、卵巣がんの事例報告である。
続いて、現役医師、通称sika doctorによる高齢者リスクについての動画を載せる。これは初回接種が始まって数か月後、2021年9月24日の動画である。
そして、2023年6月9日に行われた予防接種健康被害審査会。この日一日で救済認定された170人のうち、心筋炎を発症された方についてのジャーナリスト、藤江成光氏の動画
藤江氏の調べで驚いたのは、発症された患者の多くは10代20代の主に男性の若者達だということ。
リスクは高齢者のみならず若年層にもあるということだ。
心筋炎とは
河野太郎氏は「軽傷で全然気にすることはありません」と言っているが心筋炎という疾患、果たして軽傷なのか、気にすることはないのかを調べてみた。
心筋炎とはその筋肉である心筋に炎症が起きてしまうことにより、心臓のポンプとしての働きが低下して心不全を発症し、時に危険な不整脈を併発し生命をおびやかすこともある怖い病気です。(中略) 近年ではがん治療の領域で広く使用されている「免疫チェックポイント阻害薬」の使用に伴う心筋炎や、アントラサイクリンに代表される抗がん剤使用に伴う心筋炎、またCOVID-19ワクチン接種後に発症する心筋炎も報告されています。さらに、関節リウマチなどの膠原病による心筋炎もあり、心筋炎の原因は多岐にわたるため、その原因が特定できないものも少なくありません。
慶應大学病院医療・健康情報サービスより
治療がどのように行われるのかは次のように記されている。
心筋炎の一部は劇症型心筋炎という急激な経過をたどり、生命の危機におちいることがあるために、治療における一番の目標は、急性期に生命を落とさないように乗り切ることになります。
そしてこう続く。
具体的に、心不全に対しては尿量を増加させる利尿薬や心臓のポンプ機能を強める強心剤を状態に応じて使いますが、重症の場合には経皮的心肺補助装置(けいひてき・しんぱいほじょそうち:PCPS, 足の付け根の静脈から右心房まで太いカテーテルを挿入することで静脈血を体外に一旦排出(脱血)し、人工肺装置で血液を酸素化したのちに足の付け根から動脈に入れたもう一本の太いカテーテルを通して、酸素が高い状態になった血液を体内にもどす(送血)装置)、大動脈内バルーンパンピング(IABP, 足の付け根から下行大動脈に筒状の風船を入れ、心臓の拍動に合わせて収縮、膨張させることで、心臓の負担をとる働きがある装置)などの心肺補助装置が必要になることもあります。
近年日本にも導入されたインペラ(Impella)という、循環を補助するための超小型のポンプを内蔵したカテーテル装置を左心室に留置することもあります。尿量が低下した場合には血液透析を行うこともあります。
これが軽い疾患と言えるのだろうか?
10代20代の若者にこのような精神的、肉体的ダメージを与えるようなワクチン。
そのようなワクチンを接種するよりcovid-19に感染して自身の免疫で治す方がよほど低リスクじゃないか!と思うのは私だけだろうか?
厚労省の詐欺的グラフ?
そして心筋炎と言えば、私は必ず思い出すことがある。
皆さんは、厚労省がコロナ感染によって心筋炎を発症した人数とワクチン接種によって心筋炎を発症した人数を比較したグラフを作成し、ワクチンを接種した方がリスクが低いと国民に思わせて、接種を促していたことを覚えておられるだろうか?
これからご紹介するグラフは、SNSで怒号が飛び交った所謂「厚労省 心筋炎詐欺グラフ」と言われているグラフだ。
上のグラフは、実際に厚労省が発表した所謂「心筋炎詐欺グラフ」と言われているものだ。
まずよく見て欲しいのは左の枠内、ファイザーとモデルナのワクチンを接種した10代(12歳~19歳)と20代(20~29歳)で心筋炎を発症した100万人当たりの人数。
右の枠内は、新型コロナに感染して心筋炎を発症した100万人当たりの人数で国内の15歳~39歳を対象としたもの、その隣にあるのは海外の12歳~17歳を対象としたグラフだそうだ。
これをパッと見てすぐ何かにお気づきだろうか。
そう、比較すべき調査対象年齢がバラバラで滅茶苦茶な比較である。実に浅はかなトリックだと私は思った。
そして、上の出鱈目グラフをきちんと対象年齢を揃えて修正し、比較しやすいように1000万人あたりの単位に変更したものをご紹介する。正しく修正したら下のような結果となった。
結果は一目瞭然である。ワクチン接種によって心筋炎となった人数はコロナ感染によって心筋炎となった人数の実に約300倍という結果となった。
他にもおかしな点が…
もうひとつ、この詐欺グラフを別の視点から指摘した動画があるのでそちらも紹介しておきたい。
ジャーナリストの藤江成光氏が自身の講演会の内容を動画にして公開している。「決して許せないこと」(厚労省 心筋炎詐欺グラフ解説)
調査対象年齢だけの問題ではなかったということがお分かりになると思う。
厚労省は何故このような詐欺的グラフをつくってまで接種を促したかったのだろうか。
実は、恐ろしいことに詐欺的グラフはこれに留まらない。
もうひとつ、意図的と思われるデータ改竄があったのだが、それについてはもう少し先に書こうと思う。
その前に次回は、ワクチン接種の後亡くなられた方のご遺族の悲痛な叫び、そして医師、研究者たちの怒りと悲しみの声をお伝えしようと思う。
とても悲しいことではあるが、今を生きる私達はこの現実から決して目を背けてはいけないと私は思う。
主筆:明日香