新型コロナウイルスを振り返る
2020年1月、ウィルスは突然やってきた。
あれから4年、今や海外では過去のこととなっているというのに何故日本ではいまだに騒がれ、更に世界初のワクチンで感染を防ごうとしているのか、今一度当時を振り返りながら主に感染対策について考えみようと思う。
新型コロナの到来
2020年1月、平和に新年を迎えた日本で突如メディアが未知のウィルスの侵入と同時に恐ろしさを報じ始めた。
日本に入港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の中で大変なことが起きていて、船内でウィルスが猛威を振るっているというものだった。
政府は感染対策としてマスクの着用と手指消毒を推奨。
けれど肝心のマスクも消毒薬も国内生産されておらずどの店も品薄状態で価格は高騰した。
パンデミックのはじまり
程無くして未知のウィルスは、WHOによってcovid-19と名付けられ、更にエスカレートしたメディアが恐怖を煽り四六時中感染者数や死者数を報じるようになった。
1999年の映画「アウトブレイク」や2009年の「感染列島」など、パンデミックを描いた映画の世界を連想した人も多くいたのではないだろうか。
全国民が一斉になんとかしてマスクや消毒薬を手に入れようと薬局に列をつくった。
パンデミックのはじまりである。
マスクの本来の効果とは?
冷静に考えれば、本来マスクは感染し発症した人が他人に感染させない為に着けるもので、健常者が感染しないために着けるものではない、という常識を私も含め多くの人が忘れてしまう程混乱していたと振り返る。
人々は恐怖のどん底に陥っていった。
私が「マスクには感染予防効果がある」とすることのおかしさに気づいた(思い出した)のは、それから半年ほど後のことだった。
医療従事者ではないが、私は数年間病院の病棟クラークとして勤務したことがある。
今から10年以上も前のこと。
休憩以外の勤務時間中はマスク着用が義務付けられている職場で、2時間置きにマスクを着け替えるようにしていたが毎年インフルエンザが流行すると感染していたのだった。
それもそのはず、不織布マスクのひとつひとつの小さな穴の大きさは5μm、一方ウィルスの大きさは0.1μm程と言われている。(02年5月の記事「院長のつぶやき」)
頻繁にマスクを着け替えるのは、人の口腔内には常時細菌が沢山あり、唾液中に含まれる細菌がマスクに付着してどんどん増殖する。
それを長時間着けるのは不衛生だから。又、本来医療従事者が手術中にマスクを着けるのは術者の唾を術野に飛ばさないためと、患者の血液が術者の鼻や口に入らないようにするためだそうだ。
本当にcovid-19の感染を防ぎたいのなら口と鼻にサランラップを貼れば良いと言う医師もいるくらいだ。(院長のブログ)
なぜマスクが普及したのか?
その常識が10数年後、書き換えられたのだ。
マスクに感染を防ぐ効果がないことは身をもって体験していたはずなのに、人はパニックになると常識を忘れてしまうのだろう。
以来マスクを外し、手洗いとうがい、そして自宅の清掃を徹底することにした。
同時に、マスクに感染予防効果は期待できないのではないかと医師や研究者の間で囁かれるようになってきたことにより、自身の感染対策の考え方への不安も取り除かれた。
あれから4年、2024年6月3日、日本でもその名が広く知られた当時の米国感染対策の指導者 Drファウチは米国の議会公聴会でソーシャルディスタンスやマスクを国民に事実上義務付けたことについて「科学的根拠はない。ただ現れただけだった」と自ら語った。
主筆:明日香